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動物なるほど通信 vol.10

犬と猫のフィラリア予防について

 フィラリア症の予防は蚊の発生するこれからの時期が非常に重要です。
 フィラリア症とは、白い細長い虫が心臓に住みつく病気です。すでに感染している犬から蚊によって広がり、犬猫に感染します。外で飼われている犬の場合、夏を3回過ごすと約95%もの犬が感染します。
 犬は感染してもすぐに症状は出ません。感染してから約7か月かけて成長し、心臓に定住します。定住したフィラリアは沢山の子供を産みます。始めに軽いセキなどが出てくることが多いです。症状が進行すると、お腹がふくらんできたり(腹水)、赤い尿が出たりします。治療は大きな負担がかかります。薬で心臓に定住するフィラリアを殺す方法や急性期には手術で詰まったフィラリアを取り出します。また、積極的な治療ができない場合は症状をできるだけ押さえるような治療を行います。
 犬のフィラリア症の感染診断は少量の血液で簡単に診断できます。顕微鏡で直接、フィラリアの仔虫を見つける方法と科学的にフィラリアのタンパク質を感知する方法があります。双方の検査を実施することで約95%以上の診断ができます。
 予防はきわめて明瞭で簡単です。この地域では5月から12月位までが予防期間で、月に1度の薬で感染を防ぐことができます。 予防薬には、ジャーキータイプ、滴下タイプ、顆粒タイプ、錠剤など多くの選択肢があり、動物病院で感染の有無と健康状態を確認してから、処方されます。体重によって量が異なるので注意しましょう。
 最近では猫にも感染して重篤な症状が出ることがわかってきています。特に猫は診断が難しく、突然死の原因の一つと考えられていますので、猫にもフィラリア予防の重要性が高まってきています。

フィラリア症の予防

文責:獣医師 澤村めぐみ(2012/04/26)

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