動物の種類 | 猫 |
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診療内容 | 内視鏡外科 特殊画像診断科(CT) 皮膚科 腫瘍外科 |
主訴、現病歴、既往歴 | 若齢時からの慢性外耳炎 右側の外耳炎が徐々に悪化し、右側耳道内にしこりが見つかったためCTおよび耳道内内視鏡(オトスコープ)での精査を実施 |
検査結果 | CT 右耳 中耳~外耳(水平耳道)に占拠性病変あり オトスコープ 耳道内の耳垢を洗浄し除去し耳道内を観察 耳道を完全に閉塞する大型の結節性病変あり |
疑われる疾患 | 鼻咽頭ポリープ |
EBMの視点 | 慢性的な外耳炎は耳道内腫瘤が主因である可能性が高い 今後耳道内のしこりが重症化とともに外耳炎悪化、前庭障害、顔面神経麻痺などの合併症をひきおこす可能性がある |
NBMの視点 | 慢性的な外耳炎は耳道内腫瘤が主因である可能性が高い 今後耳道内のしこりが重症化とともに外耳炎悪化、前庭障害、顔面神経麻痺などの合併症をひきおこす可能性がある |
根治治療のご提案 | ①総耳道切除と鼓室包切開 根治の可能性が高いがダメージの大きな治療 ②オトスコープでの腫瘤摘出 やや再発しやすいがダメージが少ない治療 |
緩和治療のご提案 | |
対処療法のご提案 | 定期的な外耳道処置の実施 |
家族会議・獣医の情報共有 | オトスコープでの耳道内腫瘤摘出を希望され、実施しました 【病理組織学的検査結果】 鼻咽頭ポリープ 【術後の経過】 術後合併症なく、耳漏や耳の不快感などの症状が軽減しました 術後1年が経過する現在も再発の兆候なく、元気に生活してくれています |