医学領域における腹腔鏡は、患者の早期の社会復帰を実現し、治療の選択肢を大きく変えています。一方、獣医学領域は医学から15年以上の遅れがあるとされています。
動物たちにとって安全で侵襲の少ない治療は飼い主様の要求に応える術の一つと考えています。
当施設における犬の避妊手術は99%以上が腹腔鏡下であり、2000年までに1000例以上の経験があります。その他、胸腔鏡や膀胱鏡下における手術も行っています。以下、手術および処置の一例をご紹介しております。
腹腔鏡手術は傷も小さく、痛みも少ない治療法の一つですが、適応をしっかり選択する必要があります。
同様に当施設でも腹腔鏡技術を適切に用いて、安全で侵襲の低い治療を行っていきたいと考えています。
多くの腹腔鏡下手術を実施しておりますが、現状に満足せず技術の向上に努め、動物にとってより優しい治療ができるよう、洗練された議論と経験を重ねていきたいと考えています。